**************************************************** ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第662回配信分2017年01月02日発行 新年特別号:「2017年あけましておめでとう」号 2017年はどのようにしようか 〜今までとは異なる動きをしてみよう〜 **************************************************** <はじめに> ●あけましておめでとうございます。このメールで、新年の賀状のご挨拶に代 えさせていただきます。いろいろと世界が動いた2016年も終わり、新しい2017 年が始まった。昨年は、国内では自然災害が多く発生し、年末にも関東で地震 があった。身体に感じる地震の発生件数は、昨年度は異常に多かった。さて、 今年2017年はどのような年になるだろうか。なるだろうかより、こうしたい、 ああしたいというのがないといけない。成り行きでことが動くといけない。年 始に当たり、今年はどのようにしたいかを考えてみた。 ●まず、01月の下旬に大きな出来事が予想される。野球に関心のない方には申 し訳ないが、母校の高校野球部が03月下旬から開催の春の選抜野球の近畿地区 の21世紀枠の推薦をいただいている。全国で9ブロックから9校の推薦があ り、その中から東日本で1校、西日本で1校、特別枠で1校の合計3つの高校 が出場できる。母校野球部は、最近京都新聞やいろいろなメディアにも取り上 げられていて、ご存知の方もあるかと思うが、メンバーが10名しかいないにも 関わらず、秋の大会で京都でベスト8に入った。 ●残念ながら準々決勝で平安高校に0対5で敗れたが、屈指の進学校でかつ10 名しか部員がいないということで、京都府高校野球連盟で京都府の21世紀枠の 推薦をいただいた。まあ、それで終わりかと思っていたら、なんと、近畿の高 野連から近畿ブロックの推薦をいただいた。確率が一挙に9分の3、つまり3 分の1になり、俄然実現可能性が高くなった。初代で前OB会長でもあり昭和43 年に硬式野球部創部の際のキャプテンだった成岡にしてみれば、一生に1回あ るかないかの甲子園出場のチャンスかもしれない。 <期待と不安が半々> ●かくて、まことに申し訳ないが、仮に出場するなんてことになったら、大変 だ。夏の大会は京都府の予選から勝ち抜いていかないと出場できないので、お そらく目の黒いうちに快挙があるとは思えないが、春は選抜だから選ばれば出 場はできる。もっとも、実力的には非常に厳しいからお粗末な試合になるかも しれないが、出たという事実は事実だ。というわけで、01月の下旬にある選考 会の結果次第で、03月下旬から始まる春の選抜前後の予定が大きく狂ってくる 可能性がある。いやはや、早く決まって欲しいものだ。気が気でない。 ●しかし、公務は公務で義務を果たさないといけないので、悩ましい。あっさ り初戦で負ければそこまでだが、OB会、後援会、父兄会、学校などが実行委員 会を立ち上げ、相当なパワーでサポートをするだろう。来年、硬式野球部創部 50周年を迎えるので、これをきっかけに全国に散っている約500名のOB諸氏に 声掛けして、多額の寄付も集めないといけないだろう。出場できて、きちんと した試合ができたら、結果は別として今後の展望も開ける。何より、中学で軟 式を経験した選手が、高校で半分にも満たない人数になるという悪しき慣習を 打破したい。 ●野球はそれとして、会議所の事業引継ぎ支援センターの公務をきちんと行 い、一定の結果を出さないといけない2年目になる。初年度は体制も整ってい なかったし、それなりの言い訳も通用するが、2年目はそうはいかない。事業 引継ぎ、事業承継は、機微な案件なので、そう簡単に事態も進まないし、関係 者の思惑、利害、立場、いきさつなどが複雑に絡み合い、なかなか簡単に進ま ない。しかし、そこは、持ち前の経験と知識と人脈とパワーで、結果を出さな いといけない。試金石になる2年目と意識している。 <久しぶりに海外に> ●今年は5月か8月の一定の期間が確保できる時期に、海外に行きたいと思っ ている。ここ10年くらい、会社を立ち上げてから、それこそ後ろを見ないで前 だけ向いて走ってきた。気が付けば、10年くらい全く海外に出かけていない。 パスポートも期限が切れて、10年間有効が失効している。改めて取り直して、 何かの機会を見つけて、海外に行きたいと思っている。日本の狭い国土で、特 に地域性の強い京都で活動しても、所詮世界規模からみれば、井の中の蛙に近 い。今後のテーマを考えると、一度この時期に海外に出かけることは必要だ。 ●地域はどこがいいか、今後検討課題だ。ベトナムが有力候補ではないかと 思っているが、まだ流動的だ。中国も興味はあるが、今後10年を考えると、果 たして中国が妥当かどうかは疑わしい。経済成長の潜在力、国民性、経済レベ ル、成長性などを考えると、果たしてどこが有力か。年が明ければ、少し意識 して情報収集を行い、日程の調整を行って、ぜひ実現したい。大学院の講義 や、診断協会の公務などを考えると、5月の連休か8月のお盆休みしか難し い。時期が限定されるので、今から準備が必要だ。 ●従来の要請がある公務や案件を対応するのはもちろんのこと、診断協会の公 務をきちんと行い、次世代に円滑にバトンタッチする環境を作らないといけな い。現在の常任理事は、早晩交代の時期を迎える。ここ10年ほど、いろいろな 面で組織の活性化や社会的な認知度の向上、診断士のレベルアップに注力して きたが、組織のレベルダウンがないように次世代に円滑に引き継ぐ準備に入る 必要がある。協会の常任理事や組合の専務理事として、責任を持って次の世代 に受け継ぐことを始める必要がある。 <自社の将来計画を考える> ●最後に、設立15周年を2019年に迎えるにあたり、今後の会社の方向、方針を 固める必要がある。周囲には、事業引継ぎ、事業承継が大事だと言いながら、 自分の会社はどうなんだと言われると非常に足下が固まっていない。我々のよ うなビジネスは、極端に法人化して大きな規模にするか、個人が目立って特徴 を出すか、どちらかだろう。税理士さんや社労士さんのように、一定の定型業 務がある職業なら別だが、ほとんど当人のキャラクターやスキル、能力に依存 するビジネスなので、承継が難しい。内弟子でも取らないと、難しい。 ●花街のお茶屋や将棋のプロ、落語家や歌舞伎の家のようなものなら、一定の 人数を抱えることもできようが、当面弊社のような企業の成り立ちでは、複数 のスタッフを抱えることは、現実的には不可能だ。また、スキル、ノウハウな どを具体的に承継することも、なかなか難しい。人間性や性格なども関係する し、クライアントとの相性もある。どちらかと言うと、スタンスは辛い目だか らしっかり受け止めてもらえる経営者の方とでないと、継続的な関係を保つの は、相当な努力が必要だ。なので、10年間継続している関係先はそんなに多く ない。 ●いずれにしても、このビジネスだけは同族に承継するものでもないので、5 年以内にどうするかを決めておかないといけない。支援先企業の特徴のある商 品を流通さす子会社も設立して運営しているが、片手間なのでビジネスには なっていない。現在の経営は苦しいが、ビジネスモデルとして今後有望な小規 模企業に投資できる基金を設立して運営しようという構想もある。いずれにし ても、外部の企業に口を酸っぱく言っている将来計画を、本気で考えるべき時 期に来ている。そのような1年になるように、努力を惜しまない覚悟だ。