**************************************************** ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第1130回配信分2025年12月22日発行 2025年を振り返る(年末恒例1年回顧) 〜今年も、いやはや、いろいろありました〜 **************************************************** <1月〜3月> ・1月:埼玉県八潮市で国道が陥没し、通りかかったトラックが陥没した穴に 転落した。下水道管の劣化が原因で亀裂が走り、そこから漏水した下水が上部 の土砂を崩して大きな空間ができた。転落したトラックはその後数か月かかり 発見され、運転手の男性の死亡が確認された。この事故を契機に日本全国で上 下水道管の点検が実施され、多くの老朽化した箇所が発見されている。アメリ カではロスアンジェルスで大規模な山火事が発生。多くの高級住宅が焼失。ト ランプ氏が大統領に就任。異例の就任パレードを行い、その後の不穏な動きを 予感さす。三菱銀行のベテラン女子行員が貸金庫から多額の現金や金塊を盗ん だ犯罪が発覚し、その後多くの金融機関での貸金庫事業の廃止につながる事件 に発展した。 ・2月:ホンダと日産の経営統合案件が破談になった。ホンダ側が日産の甘い 再生計画に愛想を尽かしたのが真相か。その後も日産の業績は悪化の一途をた どり、国内の主要な工場の閉鎖を発表。特に主力の神奈川県の追浜工場の実質 閉鎖は地元経済に大きな打撃を与えるだろう。いまだに日産の業績回復への道 は遠い。ウクライナのゼレンスキー大統領が停戦協議でアメリカを訪問、トラ ンプ大統領の執務室で大論争になった映像が全世界に流れ衝撃を受ける。いま だに停戦、和平への道筋は見えない状態だ。旧安部派事務総長への事情聴取 で、当時4名の幹部から裏金再開に関し誰からも異論がなかったという証言が あり、安倍派幹部の裏金再開に踏み切った経過が暴露された。その後の参議院 選挙惨敗のきっかけを作った。 ・3月:当時の石破政権が、コメ価格の安定化を目指して備蓄米の放出を開 始。その後、農水大臣の不適切な発言が飛び出し、政府のコメ価格政策に批判 が集まる。タレントの中居氏のトラブルをフジTVの第三者委員会は性暴力と認 定し、日枝氏が取締役、グループのトップを退任した。トランプ大統領が自動 車に25%の関税をかけると発表し、一連のトランプ関税ショック劇場が始ま る。大リーグドジャース開幕戦が東京ドームで行われ、カブスに2連勝し幸先 いいスタートを切る。石破首相が新人議員を招待した会食のお土産に10万円の 商品券を手渡したことが発覚し、世間から非常識と批判を浴びる。政治家の世 界では普通のことだと開き直ったが、その後の退陣と交代につながる政局の きっかけとなった。 <4月〜6月> ・4月:東名高速、中央道などで大規模なETCシステム障害が発生し、大動脈 の混乱が長引き、一時無料でゲートを開放。その後、この期間の通行料の支払 いを自主的に支払うことを発表し、後日無料にすると訂正。アメリカトランプ 大統領が相互関税を90日間延期すると発表。高い球を投げてのけ反らせ、その 後交渉するというビジネスのやり方に批判が殺到する。日本からは担当特命大 臣が急遽渡米し、その後数回にわたり協議を行う。大阪関西万博が開幕。開幕 に間に合わないパピリオンも数か所残るという突貫工事で、何とか体裁を整え る。開幕からしばらくはトラブルの続出で評判は芳しくなかったが、その後ご 存じのように入場者がSNSなどで急増し、最終的には多くの来場者で賑わっ た。 ・5月:日米の関税交渉が佳境を迎え、何度も担当の赤澤大臣が渡米するが、 双方の主張に隔たりが大きくなかなかまとまらない。国内でも不安の声が挙が る。江藤農水大臣がコメに関する不適切な発言の責任を取って辞任、後任に小 泉氏が就任する。備蓄米20万トンの放出が始まる。これにより、コメ価格の高 騰が収まるかと思いきや、事態はそう簡単に収まらなかった。大関大の里が4 度目の優勝を飾り、場所後横綱に推挙され、久しぶりに二人横綱が誕生する。 トランプ大統領がハーバード大学への留学生を認めないと決定し、大きな波紋 を起こす。イーロン・マスク氏がトランプ大統領との意見の相違が大きく、深 まった溝が埋まらないまま、辞任を発表する。短い期間でハネムーンは終わり を告げた。 ・6月:東京都都議会議員選挙で自民党が歴史的な惨敗を喫し、都民ファース トが第一党になる。これで、前年の衆議院選挙に次いで自民党は2連敗。政局 が動き出すきっかけとなる。続けて備蓄米を放出するが期待ほど米価は下がら ない。長嶋茂雄氏が逝去。多くの野球ファンがその活躍を偲ぶ。和歌山県白浜 のパンダ4頭が、契約期間満了で中国に返還される。白浜市はパンダのいない 街になり、今後のアピールに赤信号が灯る。日本製鉄の永年の懸案だったUSス チールの買収劇に決着がつき、子会社化に進む。イスラエルがイランに攻撃を 仕掛け、アメリカもイランに空爆を行い、一挙に中東で緊張が高まる。米国首 都ワシントンで大規模な軍事パレードが行われ、トランプ大統領に批判が強ま る。 <7月〜9月> ・7月:参議院選挙で自民党が大敗、参議院でも過半数割れとなる。石破首相 のリーダーシップに赤信号が灯り、その後の政局につながる。懸案だった日米 関税交渉が15%で決着。その後交渉経過が明らかになり、80兆円の投資の中身 の不透明さに疑念が生まれる。イチローが米国野球殿堂入りに決まり、投票で 一人賛成票を投じなかった記者へのスピーチが有名になる。石破首相退陣の要 求署名が多くの賛成を集め、その後の退陣につながる。静岡県伊東市の市長の 辞任意向が撤回され、議会との対立が一層激化する。鹿児島県の離島で震度6 の地震が相次ぎ、住民の避難が始まる。ウィンブルドン車いすテニスで小田選 手が優勝し、生涯グランドスラムになる。大谷選手がアメリカ大リーグの球宴 に出場し、ヒットを打つ。 ・8月:戦後80年を迎え、広島、長崎の原爆記念日、終戦記念日などで記念式 典が相次ぐ。日航ジャンボ機墜落40周年。入場者が増えた大阪・関西万博会場 で、終了直前の時間帯に地下鉄トラブルが発生、多数の人が足止めを受け、一 夜を会場で過ごす。群馬県伊勢崎市で41,8度を記録し、最高気温の日本記録を 更新。アメリカ首都ワシントンの治安維持に州兵を投入し、トランプ政権への 批判が強まる。大阪ミナミで大規模火災があり、消防隊員2名が消火活動中に 逃げ場を失い死亡殉職。アラスカで初めての米ロ首脳会談。ウクライナの戦後 処理、停戦条件交渉が行われるが、合意に至らず。卓球の張本、ゴルフ女子の 山下が世界的な大会で勝利する。サッカーの史上最大のストライカー釜本氏死 去。 ・9月:前月の参議院選挙の大敗結果を受け、自民党幹部が総辞職、総裁の石 破氏の辞任が固まる。その後の自民党総裁選挙で5名が立候補する。群馬県前 橋市市長が部下の男性と打ち合わせと称して10回以上ラブホテルに行ったこと が判明。セリーグは阪神、パリーグはソフトバンクがリーグ優勝し、その後の 日本シリーズでソフトバンクが日本一になる。韓国特別検察官が旧統一教会総 裁の女性を逮捕。歌手の橋幸夫さん、女優の吉行和子さん死亡。三重県四日市 市で地下駐車場が冠水し、274台の車が被害を受ける。石破首相が翌月退陣を 控えるにも関わらず、国連で演説。静岡伊東市市長が議会を解散し、市議会議 員選挙に突入。サントリー新浪氏が自身の不正薬物持ち込み疑惑でサントリー HDの会長を辞任。 <10月〜12月> ・10月:自民党総裁に高市早苗氏が選出され、その後臨時国会で総理大臣に選 出、初の女性総理誕生と話題になり、高い支持率を確保。政権運営の方針を巡 り、20年以上続いた公明党との連立を解消し、その後維新との連立を選択。大 きく政治が動くことになる。全国各地、特に東北・北海道でクマの被害が相次 ぎ、多くの人命が失われる非常事態に。坂口志文氏、北川 進氏の両氏にノー ベル賞が授与されるとの朗報。最終盤になり来場者が急増した大阪・関西万博 が閉幕。アメリカでは、全米2700か所で反トランプ集会が行われ、分断が顕著 に。米政府の新年度予算の承認審議が長引き、新年度予算が成立せず、多くの 政府機関が一時閉鎖に。アメリカ大リーグのポストシーズンが始まる。日本で のソフトバンクの優勝もかすむ。 ・11月:高市新政権は無難に外交デビューを果たしたかと思いきや、国会での 踏み込んだ答弁で中国政府が激高し、日中関係に大きなヒビが入ることに。中 国からの観光客のキャンセル、水産食品輸入の制限など、強硬な発言が目立ち 関係が一気に悪化する。収拾の目途は立っていない。中国が神経を尖らす台湾 有事に切り込んだ発言が問題視されたのだが、過去の政権では曖昧な表現でぼ やかしていた事象に、正直に発言したと日本国内では前向きに評価されてい る。ウクライナ・ロシアの戦争終結に向けて、アメリカトランプ大統領からの 提案に評価が分かれ、解決の出口が見えない。ガザの戦闘も、一時期停戦の空 気が流れたが、その後捕虜の解放、交換でトラブルになり停戦の目途は見えな い。大分県で大規模火災発生。 ・12月:青森地区で深夜に大きな地震。今年の漢字に「熊」が選ばれた。2位 の「米」とは僅差だった。今年も振り返れば、いろいろなことがあった、起 こった。しかし、こうやって1年を振り返れば、必然ともいうべき事象もあ り、偶然という事象もあり、突然という事象もあった。国内に限れば、石破政 権から、初の女性総理である高市政権に移行し、公明党との連立が解消し、維 新と同棲生活を始めたことが一番大きい。ただ、婚姻届けを出していないの で、正式な夫婦ではない。いつでも、出ていくことができるような、中途半端 な状態になっている。高市発言から悪化した中国との関係修復を含め、来年の アメリカ中間選挙、関税交渉の今後の行く末も懸念が残る。果たして、来年は どんな年になるだろうか。